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理工学部の丸田晋策教授の研究グループが参加した米国のAI創薬企業の研究支援プログラムの成果が、Natureの姉妹誌であるNature Scientific Reportsに掲載されました

  • mkenichi3
  • 7月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月18日

スーパーコンピューターとディープラーニングを利用した創薬用AIシステムを開発する米国サンフランシスコにあるAI創薬企業ATOMWISEは、様々な創薬プロジェクトへの支援プログラムAIMS(Artificial Intelligence Molecular Screening)Awards Programを実施しています。


このプログラムは、様々な病気の標的因子に作用する化合物をAIスクリーニングを行い、その化合物を採択された研究プロジェクトに提供して創薬研究を支援します。世界30カ国から250の研究機関のプロジェクトが採択されています。


今回、当研究室の研究プロジェクト"SCREENING TO IDENTIFY NOVEL INHIBITORS TARGETING THE NEW ALLOSTERIC POCKET OF KINESIN EG5”が、AIMSの研究プロジェクトの一つとして採択されました。


このプロジェクトでは、細胞分裂に深く関係する紡錘体キネシンEg5を特異的に阻害する化合物を特定し、抗がん剤を開発することを目指しています。AIMSにより、AIが、膨大な化合物の中からキネシンEg5の機能部位に結合する可能性が高い96個の化合物を、抗がん剤候補として選び出しました。


ATOMWISEから、これらの96個の化合物を提供され、キネシンEg5を阻害するか検証を行いました。その結果、2個の化合物が実際に阻害剤として機能することが明らかになりました。


今回の研究論文は、AIMSに参加している他プロジェクトの研究成果も総括的にまとめたものであり、丸田教授とポスドクのDr. Tomisin Happy Ogunwaが共著者として参加しています。これらの研究成果は、生命科学研究分野へのAIの利用が加速することを示唆しています。



 
 
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